私が20年程前から、密かに「師匠」と尊敬させて頂いている米山章子先生の著書です。
タイトルは不妊大作戦となっておりますが、全ての女性に関係する内容だと思います。身体の状態を良くして、生命力(エネルギー)の貯金をする。いざという時…(感染症や季節の変化、体力を使わなければならない時、病気の予防など)…毎日元気で楽しく過ごす為に知っておいた方が良い知識だと思います。
(少し、私の主観も入っています。あと途中のグラフはWordで手書きしたので、お見苦しくてすみません))
【身体を診る】
肝(木の幹・枝)ヤル気・生きる意志・血を蔵する・血の巡りをよくする
どっしりとした大地(脾・腎)に根ざす事によって、充分にのびやかに、しっかりと力強く天空に手を広げる
大地がやせていると、「キーキーとヒステリー状態」他者に助けを求め、叫んでいる。熱を生じる、他の臓器を圧迫する「肝気鬱血」
ヤル気の暴走「大地が痩せているのを無視」→さらに痩せる…立て直し困難
★大地を充実させ、肝気(生きる意志・自分の欲望)とを折り合いをつける事が、生きていく日々を健やかに過ごす為に必要
自分の欲望とどう付き合うか?
血を蔵する・血の巡りを調整する
心(天空)心の火=腎の火を受けて太陽のように燃え続ける。全身の状態を表現する。
肝の暴走に火を注ぐ事もある。燃え上ってしまう。心熱
脾(後天の本)胃と合わせて胃腸の機能をあらわす。飲食物を消化吸収し、エネルギーを受け止め身体に配布&蓄える
腎=生まれながらの生命力=先天の本
脾=日々生命をつなぐ=後天の本
脾腎=大地➡がしっかりしていたら肝もしっかりする
肺(天空・呼吸によって外界とつなぐ。防衛力。バリア。蓋の役割)
脾=消化吸収で外界とつなぐ
腎(体の中心、生命力の土台。子宮と直接つながる)
★生理の状態を整える事が全身状態がよくなる事(生理の状態は分かりやすい)
腎気を立てる…関元・腎兪・照海
瘀血をおとす…血海・三陰交
肝鬱を晴らす…太衝・肝兪・百会
気虚を救う(全身の生命力を養う)…気海・関元・大巨・
脾気をたてる(胃腸の力)…足三里・胃兪・脾兪・三陰交
★東洋医学基礎体温アプローチ★
正常…腎気の主導のもと、肝気によって血流が調整され、脾によって気血の生化が施され、
奇経である衝任脈が盛んになり、充実している状態
低温期〰高温期が0.3度。高温期が12日以上
A 全体として体温が低い…脾気の温煦作用が弱い
腎気、脾気の器が小さい=全身の生命力をあげる
B 低体温が長い…生理のあとの低温期は
空となった子宮の気血の回復段階。しっかりとした腎気の支えにより胞宮の充実を図る
時期=胞宮にしっかりと気血がそそがれるよう、衝任脈を整える。
C 二層性にならない(排卵がない)
…陽気の発動が弱く、しっかりとした排卵がない。充分な高温期になっていない。排卵を助ける為に、低温期での身体の土台作りから始まり、排卵期の身体が充分にのびやかさを発揮するように手助けする=腎気・脾気・衝任脈を整える
D 高温期が短い(突発的に高い)
…胎児を育む環境つくりを考える高温期の時期は、腎気の主導のもと、肝によって血流が調整され、脾により生化が施され子宮に関る経脈が充実してくる。
腎気が弱い=肝気が暴走(肝気鬱滞・肝熱症状)イライラ・胸の張り・便秘・疲労感
E 月経周期が長い…2,3か月に一度。腎気・肝気・脾気・衝任脈の気血の充実を図る
★しっかりとした、低温期・排卵・高温期(12日ほど)必要=全体のシステムはスムーズに動く
身体のストレス状態…肝気の問題=気滞を取り除く
生命力の底力…腎気の問題=臍下丹田に生命力があつまるようにする
【病院に行く前に】タイミングを確認する。
①
基礎体温をつける…朝起きて横になったまま測定
②
排卵検査薬を使い、排卵日を確認する(生理の17日前から毎日同時間に尿検査)…LHサージ(黄体ホルモンが大量に放出される)陽性の日から3日連続で性交渉する。
③
タイミング以外でもリラックスしたコニュミケーションがとれている状態なら、タイミングがある事がある。気にしすぎると肝を痛める。
④
二人目不妊の場合は、腎気を損ねている場合がある=下腹の力を確認する。夕方つらい、残尿感、夜間頻尿、関元・大巨・中注冷え⇦補腎
⑤
二人目不妊の場合、なんらかの理由で腹腔内癒着がおきているかもしれない
【生命力を高める】
腎気を上げる=関元・大巨・中注を温める(棒灸で子宮に熱を押し込む)せんねん灸を毎日する(お腹の冷えているところへする
よく眠る。よく歩く(楽しく自然を楽しむ、丹田に意識を置いてあるく)
脾気を高める=足三里・脾兪・胃兪へお灸間食を辞める(脾気、胃気の弱い人ほど間食する)・毎回の食事を大切にする
自分の欲を整理する(自分の器にあった量)…やる気が出ない時は=自分の器以上の肝気を奮い立たせ、頑張りすぎている…イライラ・不安感・やる気のなさ(サイン)
【セルフお灸】
①
お灸をする時間は、身体を意識する時間。食前食後は避ける。入浴前は避ける。入浴後しばらくしてからがおススメ(他の時間でも、自分がリラックスできる時間ならOK)
②
ソフトタイプから始める。熱いと感じたら、少し横にずらす
③
一つのツボに1回ずつ。全く熱さを感じなかったら、同じ場所にもう一つする。3回まで
④
水ぶくれになる事もあるが、続ける。(湿が入り込んでるので、お灸で乾かすイメージ)
『不妊大作戦』 米谷章子先生著 伴尚志先生監修 たにぐち書店出版より
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