2025年5月25日日曜日

脳疲労と鍼刺激について…粕谷大智先生の講義より

脳への鍼灸治療の影響


先生の講義に最近ハマっています。


★脳疲労について…脳の炎症

l  6か月以上の疲労感(慢性)

l  微熱、頭痛、喉痛、リンパ節の腫れ、

l  筋肉痛、関節痛、脱力感、集中力低下、

l  不眠、過眠

l  イライラ、不安、うつ症状

l  自律神経失調症


認知機能障害…偏桃体の炎症が増強

抑うつ…海馬の炎症が増強

疼痛…視床の炎症が増強

恐怖・苦悩・不安=過活動

 

ドーパミン、オピオイド分泌低下=疲労過敏

痛みをコントロールする機能が破綻する

前頭前皮質の機能低下で、目標思考行動がとれなくなる


本来、人には痛みを緩和させる「生体防御機能」が備わっていて、セロトニンや、ノルアドレナリンが調整してくれているが、慢性疲労の人は、痛みが持続したり、ストレスが強い人は、生体機能が低下している(自律神経失調症となる)

不眠症・・日中に精神や身体の不調を自覚

TNF-αやIL-6などのサイトカインが関係(過剰に炎症)

腰痛・・・・心理社会的ストレスも多く関与



★脳疲労の改善方法

運動療法・温める・認知行動療法・栄養補助食品・傾聴・鍼灸(浅い鍼)

乳酸は疲労物質ではない。運動して増えるが、1時間でもとに戻る

45分間の傾聴によって、症状が和らぐ


「疲労」・・・足三里・三陰交・百会・背部兪穴・関元・腎兪・心兪・内関・気海

「うつ」・・・・顔面部・頭・顔・の鍼が効く

   百会・太衝・四神聡・印堂・内関・神門・三陰交・足三里・合谷・陰陵泉・頭維

 

脳血流に反応する・・三陰交SP6・内関PC6・足三里ST36・太衝LR3・合谷L14

三叉神経第一枝(眼枝)・・頬車・地倉・四白・魚際・下関・頭維・太陽(刺激に慣れさせない)

メンタル治療には頭や顔に鍼をする。周波数によって、オピオイドの活性化が異なる

   パルス治療(ピコリナ)   Mix波が治療に有効…疲れ、痛みの緩和

 パルス禁忌(皮膚の障害・てんかん・けいれん・ペースメーカー・高血圧・腎不全・甲状腺機能亢進症)

WIND -UP現象・・・不快と思われたら止める。繰り返しの刺激で痛みが増す人がいる。

 

ダイノルフィン(15~100Hz・・kオピオイド(自律神経)

エンケファリン(15Hz・・δオピオイド・・不安→安らぎ・落ち着き)

エンドルフィン(2Hz・・μオピオイド・・鎮静・多幸感)


(症例)

○脳卒中後遺症の方へも鍼は有効(健側もする)

          …頭維:百会に向かって斜刺か横刺・2番か3番1cm

○うつ…承霊・脳空(斜刺か横刺で1㎝)

○FD(機能性ディスペシア)=ストレス、背中の圧痛が多い(胃の六つ灸

○耳鳴り・めまい=頚の上頚神経節・迷走神経‥‥人迎・扶突・天窓

○疲労自覚者=大椎・陶道・身柱・神道・霊台・至陽・命門へお灸

○三叉神経刺激=太陽・下関・大迎・攅竹・頭維

○線維筋痛症=足三里・合谷(10分 4Hz 3回) 手三里-合谷 : 足三里-陽陵泉


昔から使われている「ツボ」
ドンドンと科学的に証明されてきています。


〰〰〰鍼灸おかだ治療院〰〰 

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脳への鍼灸治療の影響 先生の講義に最近ハマっています。 ★脳疲労について…脳の炎症 l   6か月以上の疲労感(慢性) l   微熱、頭痛、喉痛、リンパ節の腫れ、 l   筋肉痛、関節痛、脱力感、集中力低下、 l   不眠、過眠 l   イライラ、不安、うつ症...